事例
Case Studies

1.退院後の自宅療養
70歳の女性、脳卒中の後遺症で片麻痺があり、病院でのリハビリを終えて退院
訪問看護師が定期的に自宅を訪問し、バイタルサインのチェックや薬の管理を行います。同時にリハビリスタッフが訪問し、片麻痺のリハビリを行うことで、病院での治療効果を持続し、自宅での安全な生活をサポートします。
2.統合失調症の再発予防と生活支援
70歳の女性、統合失調症を患い、症状が安定しているが再発のリスクが高い
精神科看護師が定期的に訪問し、心理的サポートを提供し、気分のモニタリングを行います。服薬管理や生活リズムの調整を支援し、うつ病の再発防止を図ります。さらに、作業療法士(OT)が 日常生活の自立支援や社会参加を促進するための活動を提供します。例えば、散歩や地域のサポートグループへの参加を通じて、社会的孤立の解消を図ります。
3.高齢者の認知症ケア
80歳の男性、認知症を患い、家族が介護を行っている
訪問看護師が定期的に訪問し、認知症の進行状況をモニタリングします。また、日常生活動作(ADL)のサポートや認知症リハビリを行い、利用者の生活の質を向上させます。家族に対しても介護方法のアドバイスを提供し、介護負担を軽減します。
4.心臓疾患のリハビリ
77歳の女性、心臓発作後の回復期で自宅療養中
訪問看護師とリハビリスタッフが連携し、心臓リハビリプログラムを提供します。心肺機能の改善を目指した運動療法や生活習慣の指導を行い、再発防止に努めます。訪問ケアにより、利用者の健康維持と再入院の予防が可能です。


5.急変のケースへの対応
75歳の男性、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っており、急に呼吸困難が悪化
訪問看護師は緊急連絡を受け、速やかに自宅を訪問します。原因のアセスメントを行い、担当医に報告するとともに、酸素投与の調整や必要に応じて気管支拡張薬を投与します。状況に応じて医師の診察依頼や、早急な搬送が必要な場合は救急搬送の手配も行います。
6.パーキンソン病の管理
72歳の女性、パーキンソン病を患い、動作の遅れや震えがある
訪問看護師が定期的に訪問し、症状管理や薬の調整を行います。また、リハビリスタッフが訪問し、動作訓練やバランス訓練を行います。訪問ケアにより、利用者の自立性が向上し、生活の質が維持されます。
7.ガンの専門的ケア
60歳の男性、胃癌の診断を受け、化学療法を開始
<治療期>
訪問看護師が訪問し、化学療法により生じている吐き気や味覚障害などの副作用に対して、制吐剤の使用の仕方の指導や食事内容のアドバイスや適切な口腔ケアを提供します。心身のダメージにより運動量が減少している場合は、リハビリを提供していきます。
<終末期>
訪問看護師が定期的に訪問し、難渋する痛みに対して適切な薬剤選択などの管理や症状緩和を提供します。また、終末期せん妄のケアに対して適切な環境設定とマネジメントを行い、感じている苦痛の除去を行います。さらに、リンパ浮腫のケアとして医療用リンパドレナージやリラクゼーションとしてのマッサージを提供します。利用者とその家族の心理的サポートを提供することで、自宅での最期の時間を穏やかに過ごせるよう、緩和ケアを提供いたします。

サービス内容
療養上のお世話
身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事や排泄などの介助・指導
医師の指示に基づく医療処置
主治医(かかりつけ医)の指示に基づく医療処置
病状の経過観察
病気や障害の状態、血圧・体温・脈拍などのチェック
医療機器の管理
在宅酸素、人工呼吸器などの管理
床ずれ予防・処置
床ずれ防止の工夫や指導、手当て
認知症ケア
事故防止など、認知症介護の工夫をアドバイス
リハビリテーション
拘縮予防や機能の回復、嚥下機能の訓練など
介護予防
低栄養や運動機能低下を防ぐためのアドバイス
ターミナルケア
在宅酸素、人工呼吸器などの管理
ご家族等への介護支援・相談
がん末期や終末期などでも自宅で過ごせるようお手伝い