子どもたちの
ケアストーリー
Care Stories

1.呼吸器を使用するお子さまへのケア
先天性の呼吸器疾患により、気管切開と人工呼吸器の使用が必要
気管切開し呼吸器の利用が必要なお子さまやマスクタイプの呼吸器を使用されているお子さまは、そのお子さまの病態や発達に合わせた呼吸管理を行っています。
先天性の呼吸器疾患を抱えて生まれ、気管切開を行い呼吸管理を行いながら退院を迎えました。
頻回な吸引が必要であったため、物品を配置したりケアの工夫をすることで家族の負担も軽減することができました。呼吸器の管理方法も都度提案し成長に合わせたケア方法を家族とともに検討しています。
2.経口摂取がすすまないお子さまへのケア
自閉症スペクトラム障がい(ASD)
生まれてからお口からなかなかミルクを飲むことができず、経管栄養チューブを持ち帰るお子さまの摂食訓練を行っています。
小さく生まれたお子さまでお口からミルクを飲むことができず体重がなかなか増えなかったため経管栄養チューブをつけて退院になりました。1回20mlくらいしか飲めませんでしたが、言語聴覚士と看護師が連携しながらご本人が飲みやすい姿勢や道具を検討し提供することで徐々に経口摂取がすすみました。離乳食の時期を迎える段階でスプーンを使って離乳食の練習も行い、チューブを抜いて食事を食べれるようになりました。子どもの成長に合わせた栄養やカロリー、水分量も成長に合わせて指導しています。
3.子どもが安定し安心する環境設定を行いながら成長発達を促すケア
重度の食物アレルギーとアナフィラキシーショックのリスク
首がすわらない、一人でお座りができないお子さまには、お子さまの身体が安定するよう環境設定を行い心身の成長を促すようなケアをしていきます。
おうちにある道具を利用して、その子の身体の安定する姿勢を評価し目や耳、手を使って遊ぶ楽しみを増やすことで、感覚機能向上を促すことができています。ちょっとした姿勢の工夫により目や手の動きが格段に上昇することができています。また、子どもたちが安定を獲得できることでご家族のケア負担も軽減しています。
4.体調不良時や入院時の連携・相談対応
重い肺炎で入院後の回復支援と日常生活のサポート
子どもたちの体調悪化の予兆を察知し受診や入院のタイミングをお伝えしていきます。
発熱し呼吸が辛そう、なかなか水分も摂れず寝付けないなどの症状が出現した場合に今すべき対処法を丁寧にお伝えしていきます。また、入院が必要と判断した場合はかかりつけ医師や往診医へ連絡相談し連携しながら子どもの安全を優先した対応をおこなっています。
